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更新日:2020/02/20
2. 体がだるい、力が入らない、 立っていられない
※この他にもボツリヌス療法を始めた後に、何かいつもと違うなと感じることがありましたら、医師に相談してください。
●痙縮(けいしゅく)
脳卒中でよく見られる運動(機能)障害の一つに痙縮(けいしゅく)という症状があります。
痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足を動かしにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。 痙縮では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、 足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され (これを拘縮といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。また、痙縮がリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮に対する治療が必要となります。
当院でのボツリヌス療法(ボトックス治療)は、集中的なリハビリテーションでより高い効果が期待できるため原則として2週間程度の入院を基本として行っています。症例によってはより短期間(数日間)の入院や外来通院での治療も可能です。
特徴として、回復期リハビリテーション病棟に入院中の方で痙縮の強くなってきた患者さんに対しても施行します(症例による)。目的とする筋肉に確実にボトックスを注射するため、エコー(超音波診断装置)、筋電図、電気刺激装置を併用し、原則として入院翌日にボトックスを注射を行い、その直後から集中的なリハビリテーションを開始しています。
ボトックスの効果は個人差がありますが約3ヶ月〜6ヶ月程度持続し、治療の適応は医師・看護師・セラピストなどのチームで検討して、担当医が判断しています。ボツリヌス療法(ボトックス治療)を希望される方は、「脳神経外科」の予約をお電話にてお取りください。(初診の方も予約が必要です)外来診療により治療が可能かどうか判断いたします。
【予約センター】026-247-5517(平日/8:30〜17:00、第1・3土曜/8:30〜12:00)
ボツリヌス療法(ボトックス治療)は、注射薬そのものが非常に高価なため医療費が高額になる場合があります。 【医療事務課】026-247-3099(平日/8:30〜17:30、第1・3土曜/8:30〜12:30)
具体的な費用の程度は、使われる量にもよりますが、3割負担の入院の場合、15,000円〜になります。そのため限度額認定証の申請や医療費助成制度(福祉医療費給付事業等)を利用できます。特に身体障害者手帳をお持ちの方は該当になりますので、詳しい医療費の負担については、会計窓口にお尋ね下さい。
【市町村福祉医療費給付実施状況】長野県/福祉医療費給付事業について