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小布施日和

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チャプレンからのメッセージ

わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。 平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。
マタイによる福音書 10:34

     

 2014年8月15日、わたしたちは69回目の敗戦の日を迎えました。わたしたちはこの日、改めて過去の過ちをしっかりと認識し、日本の侵略によって傷つき、今もまだその痛みを抱いている多くの方々の癒しを願い、それらの方々とまた国々との和解をこれからも求め続けていかなければなりません。また、日本においても、戦いに駆り出された多くの人々、そして、沖縄の人々をはじめ多くの一般市民、特に、弱い立場にある子どもたちや女性、高齢者の方々が犠牲になっていることを忘れてはなりません。 いま、日本には平和を脅かす大きな変化が生じています。 日本政府は去る7月1日、憲法解釈の変更という形によって、集団的自衛権行使の容認を閣議決定しました。 覚えていますでしょうか。 ちょうど1年ほど前、麻生太郎副総理は、憲法改正を巡り「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。あのナチスの手口を学んだらどうか」などという発言をしました。 しかし、その後、麻生副総理にはお咎めはなく、内閣改造でも留任する予定のようで、最悪なのは、麻生副総理の発言の約1年後、憲法がいつの間にか変わっていくような日本になってしまったということです。

私たちが本気でイエスさまの立たれたところに立ち、人の痛みを共感しつつ、 愛と正義を求めて歩むとき、みせかけの「平和」を実現しようとする この世界の中で対立を起こさなければなりません。イエス様が示した平和は、 徹底的に一番下に立って実現する平和です。巨大な力によって 押さえつけられたところから求める「平和」です。イエス様が立たれたところからもう一度、 目線を移したいと思います。そのために私たちはどうすればよいのか。 聖書が言っている対立ということは、この世にあって少数派である、 いま抑圧された人々の思いに共感し、連帯していこうということであったと思います。 平和の器として、弱い人々の痛み、叫びと苦しみの声を聴きとることが大切です。 抑圧され、たいへんな思いをしている弱い人々は、少数者として多数派と対立し、 抑圧されているのです。いやでも、すでに、もう対立は起きているのです。 そのような弱い人々とともに過ごすためには、私たちも対立しなければならず、 それが十字架であると思います。戦争で犠牲になった一般市民、特に、 弱い立場にある子どもたちや女性、高齢者の方々に目を向けたいと思います。 敗戦の日に、もう一度、上記の聖句を思い巡らしたいと思います。

<新生礼拝堂牧師 司祭 ヨセフ石田雅嗣>