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チャプレンからのメッセージ
イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。
ヨハネによる福音書 20:19
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イエスさまのご復活をお祝いするイースターにあたり、
イエスさまの方から私たちのところに来てくださって、「あなたがたに平和がありますように」
と呼びかけて下さることを覚えたいと思います。弟子たちがイエス様を見て喜んだように、私たちも、イエス様の復活を喜びましょう。イースターという日はそういう日であるからです。神様は、どんな私たちであっても、私たちをいつくしんでくださいます。これ以上素晴らしいことはありません。それも、私たちの求めに応えて、あるいは、わたしたちの普段のよい働きに応えて、いつくしんでくださるというようなことではありません。すべての人に神の方から、無条件にいつくしんでくださいます。
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それぞれの人が心に鍵をかけ、心を閉ざし、疑ったり、迷っていたりしている、
そんな疑心暗鬼で弱い私たちでも、神様が一方的にいつくしみを示してくださいます。
もし天国があるならば、このようなときがまさに天国です。私たちが、
神様の深いいつくしみのうちにあって、そのことが私たちの腹におちた時、もうすでに、
そこで天国を生きているのです。イエス様の復活とはまさにそのことを示しています。
イエス様が弟子たちのところへ「あなたがたに平和がありますように」
と呼びかけて来られたとき、聖書では、弟子たちが部屋に鍵をかけていたのに入って来られたとあります。
実は2回来ましたけども、2回とも鍵をかけていた部屋に入って来られました。
これは、私たちの心を示します。私もかつて「私なんかほっといてください。」
そんな思いで心に鍵をかけて閉じこもっていたこともあります。
ひとりぼっちで、時にはイエス様の悪口さえも言っていました。そんなときに、
イエス様が心の中にやって来て、「あなたたちに平和があるように。」というような言葉とともに、
「さあ、鍵を開けて出て行きなさい」と語られました。神様のいつくしみは、無条件で、一方的です。
人の心に、閉ざされた心に、必ずやって来きて、私たちを新たに生まれ(新生)させて下さいます。
イースターにあたり、イエス様からいただく新生を味わいたいと思います。
<新生礼拝堂牧師 司祭 ヨセフ石田雅嗣>
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