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小布施日和

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チャプレンからのメッセージ

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
ヨハネによる福音書 1:1

     

 明けましておめでとうございます。
神様は、ご自分の方からご自分を現されます。暗闇の中に稲妻が走るように、ちらっ、 ちらっと、ご自身を現されます。ヨハネの福音書を書いた記者は、 イエス・キリストがこの世に来られたことをこのように言いました。 「言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。 暗闇は光を理解しなかった。その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」

 この宇宙はイエスをはらんでおりました。もともとはらまれていたその究極の恵みがついに花開き、みんなの目に見える輝きとなった、それが聖書に描かれた喜びと言っていいでしょう。それは、さらに言えば、イエスの宿っている私たちみんなが花開き、輝き出す喜びでもあります。イエスの現れであり、すなわち私たちのなかにあるイエスの現れです。
 暗黒が地を覆っても、そこに輝き出る光を見つけなければなりません。それを信じて、自分の中からも光らせなければなりません。これはやっぱり、人間の尊さがあらわれるときであり、人間の生きる意味があらわれるときでもあり、正確に言えば、神様がひとりひとりの人間にきちんと与えてくださった、いわば「神様の夢」が実現するときです。それは若者だけの話じゃないと思います。50歳、70歳、90歳、関係ありません。自らの内に眠っている輝きを恐れずに掘り起こすことはいくつになってもできると思います。人々の中に眠っている美しいその力を信じて発揮させたいと思います。この世がそのような力で満ち溢れたら、神様の夢がこの世界でも実現し、天国となります。無いものを出せと言っているわけではありません。もしかすると生涯眠ったままになるかもしれない、そのような尊い力を掘り起こすということです。イエス様のように闇であると思っていたところに、光が輝くのです。 年の初めに、私たちの内にもある秘められた力・種を思い起こし、そして、この1年のうちに、 神様からの恵みをいただいて、そのような秘められた種から花を開かせていきたいと思います。

<新生礼拝堂牧師 司祭 ヨセフ石田雅嗣>