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小布施日和

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チャプレンからのメッセージ

「私があなた方を愛したように、互いに愛し合いなさい。 これが私の掟である。」
ヨハネによる福音書 第15章12節


  新しく出来た病院玄関の横に定礎石が置かれました。そこには冒頭の聖書の言葉が記されています。ヨハネによる福音書の中ではこれから十字架にかけられるイエス・キリストが、弟子たちに最後の説教をする場面の言葉です。

普通、掟を破るならば罰を受けるものです。でも「愛」というものは誰かに無理強いされるものではありません。無理だとか、無駄と言われても心の中からあふれ出てくるものではないでしょうか。命令されて愛する人はいません。なのに聖書は愛を掟とします。ある律法学者がイエスに「あらゆる掟のうちでどれが第1でしょうか」と尋ねました。するとイエスは「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くしてあなたの神である主を愛しなさい。』これが第1の掟である。第2もこれと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている」と答えました。その意味は、開く扉のちょうつがいの様に一つだけではだめだということです。神様の恵みがなければ新生病院もありません。だから神様に感謝し、大切にするのです。一方で「隣人」というのは、単なるそばにいる人のことというより、傷つき苦しむ人です。イエス・キリストはそのような人々を愛され、自分は価値がないと思っている人の救いのために、彼らの十字架を背負ったのです。これが「私が愛したように」と言うことなのです。

神を愛すること、隣人を愛すること、この二つがあってはじめて「扉がきちんと開く」のです。
定礎石のそばの扉は自動ドアですが、愛のゆえにドアが開かれることを心に覚えておきたいと思います。
新生病院
チヤプレン(牧師) 箭野直路