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歴史・理念伝承事業

歴史・理念伝承事業

事業概要

先人たちから手渡された
新生病院グループの歴史と理念、そして「想い」を
後世に受け継ぐ活動をしています

先人たちから手渡された新生病院グループの歴史と財産、そして「想い」を後世に受け継ぐ活動をしています

カナダ聖公会(イギリスを起源とするキリスト教会)の支援により、1932(昭和7)年、新生病院の前身となる結核療養施設「新生療養所」が、小布施の地に開設されました。

2022(令和4)年、新生病院グループは90周年を迎えます。カナダからもたらされた希望の種が、小布施という地域の土壌で芽吹き、根付き、花を開いて、いま大きな実を結んでいます。

志を受け継いだ人たちから、次の世代へと語られてゆく歴史、そして理念。これらの「想い」を、私たちは地域のみなさんや、未来を担う子どもたちへと伝え、守り、受け継いでいきたいと思います。

新生礼拝堂

新生療養所の附属礼拝堂として、1934(昭和9)年6月に献堂されたキリスト教の礼拝堂です。カナダ人宣教師のウォーラー司祭と、彼の子息ウィルフレッド司祭の考案により建築されました。第2次世界大戦中のキリスト教弾圧や苦難の時期にあっても、礼拝堂として信仰の灯をともし続けました。2004(平成16)年に、小布施町から「町宝」の指定を受けています。
礼拝堂の中に入ると、90年の歴史と、今も変わることのない「いのちの息吹」を感じることができます。現在も毎週日曜日には、病院内外の各地から集まる人々によって、礼拝がささげられています。新生礼拝堂は、新生病院グループの歴史と理念(「キリストの愛と精神」)を象徴する建物です。

ウォーラー司祭

ウォーラー司祭

ジョン・ゲージ・ウォーラー 聖公会司祭(1863~1945)

カナダ人宣教師。1890(明治23)年、カナダ聖公会によって、日本へと派遣されました。1892(明治25)年長野に来任し、県内を中心に約50年間、キリスト教伝道の働きを続けました。結核により、多くの尊い命が奪われていく日本の惨状を本国に報告し、結核療養所建設を訴えました。また小布施の人々にもその真摯な想いを伝え、新生療養所の建設を実現しました。

スタートハウス

スタートハウス

スタート博士は、新生療養所初代所長として、その後の新生病院グループの物質的・精神的な礎(いしずえ)を築いた人物でした。博士亡き後も、職員や地域住民へと、その想いは脈々と受け継がれていきました。新生病院創立65周年の1997(平成9)年、博士の名を冠した交流施設「スタートハウス」が完成しました。「地域へと開かれた病院・礼拝堂」を体現する施設として、小布施町民をはじめとする、様々な方々の希望に応えて、活用されています。

スタート博士

スタート博士

リチャード・ケンプ・スタート 医学博士(1901〜1977)

カナダ人医師。クイーンズ大学卒業後、オンタリオ州の療養所に赴任し、結核と胸部疾患を専攻しました。1932(昭和7)年9月、新生療養所開設に伴い、初代所長に就任します。温かでユーモアあふれる気さくな人柄と、科学的な最先端の診療、そして深いキリスト教信仰が、多くの人に影響を与えました。帰国後は神学を学び、聖公会司祭となります。1977(昭和52)年、来日直後に、心筋梗塞のため急逝しました。心から日本の人々を愛し、患者さんのために一生をささげた人物でした。

ミスパウル記念館

ミスパウル記念館

新生療養所2代目看護師長ミスパウルが、生活の場として使用していた宿舎です。1968(昭和43)年、山彦会(職員OB・OG、元患者さんの会)が寄付を募り、改修が行われ、「ミスパウル記念館」となりました。新生病院グループの歴史を現在に伝える建築物として、2004(平成16)年に小布施町の町宝に指定されています。2018(平成30)年に、病院入口付近から、現在の場所に移築されました。
ミスパウル記念館では、資料館としてだけでなく、子どもたちに歴史を伝えていく活動や、地域の方々との交流企画など、様々なイベントの開催を今後予定しています。

ミスパウル

ミスパウル

ミス・リリアス・パウル 看護師(1901〜1989)

カナダ人看護師。1934(昭和9)年に来日し、新生療養所の2代目看護師長に就任しました。常に「患者さん第一」を信条とし、結核の治療に尽力しました。また、厳格な指導を通して、看護師の教養や技術を飛躍的に高めました。第二次世界大戦前後の帰国期間をはさみ、1966(昭和41)年に定年退職するまでの約30年間、小布施の地で、患者さんたちのために人生をささげました。カナダの伝統的なパン「チェルシーバンズ」の製法を伝えたことでも知られています。

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