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「海外医療協力(バングラデシュ)派遣報告会」を開催しました

日時 : 2016年7月24日(日)14:00?15:30

場所 : 日本聖公会 長野聖救主教会

報告 : 酒井典子医師(新生病院 診療部長、整形外科医長)

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 7月24日(日)、長野聖救主教会(長野市西長野)を会場に、『海外医療協力(バングラデシュ)派遣報告会』を開催しました。当日の長野市は梅雨の晴れ間でとても暑かったのですが、35名の方にご来場いただきました。

 この派遣報告会では、今年4月28日?5月7日のゴールデンウィークの時期に、バングラデシュのカウンターパート(現地受け入れ先)のひとつ、ジョイラムクラ・クリスチャン病院に医師4名、コーディネーター1名を派遣した医療協力活動の報告を行いました。報告者は派遣医師の一人、酒井典子医師。バングラデシュでの医療協力の様子はもちろん、現地の方々の日常生活も垣間見えるたくさんのスライドを交えながら、わかりやすく報告をしてくださいました。

 酒井医師は、バングラデシュでの医療協力を通して、先天性内反足(生まれた時から足全体が内向きで足首が硬く、正常な形に戻せない病気)や、子どものころのひどい熱傷(やけど)がケロイド(傷跡が盛り上がる)や拘縮(引きつれ)などの後遺症を起こしたまま10?20代になってしまった人たちを例に挙げて、医療を受けたくても受けられない経済的事情、現地の方々、特に妊婦さんの栄養状態が良くないことなど、様々な要因があることを指摘。根本的な解決は草の根レベルではとても難しいし、それらの病気は時間が経ってしまうと手術などもかなり難しくなってしまうが、その人たちが少しでもこれからの生活が送りやすくなったり、気持ちが明るくなったりするように、その人たちに自分たちが今できることを精一杯しよう、と思って、この医療協力に参加している、と話されていました。

 報告会に来場した方々は、とても熱心に酒井医師の報告に耳を傾けていらっしゃいました。また、報告の終了後にはたくさんの質問が出て、ワンダイムの海外医療協力に関する関心の高さがうかがえました。

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 ワンダイムの海外医療協力は、宮崎亮医師、安子医師ご夫妻の小さな活動から始まったバングラデシュとの医療協力を受け継いていることから、バングラデシュへの医師派遣活動、現地の医師の研修受け入れをその大きな柱にしています。

 7月1日、ダッカでのテロ行為により、日本人を含む多くの人が殺害された、とても悲しい事件が起こったことは、記憶に新しいことと思います。一部の人の心ない行為が、平和なバングラデシュをとても危険な国にしてしまいました。バングラデシュに暮らす現地の人達こそ、自分達の国でこんな悲惨な事件が起こったことを悲しんでいます。しかし、危険だからバングラデシュとのかかわりをやめるのではなく、そんな時だからこそ、このバングラデシュとのご縁を大切に、私たちが今「何ができるか」を考え、実行に移すことが大事なのではないかと、改めて思っています。

 結核で苦しんでいる日本人のために、小布施に結核療養所の建設を決めたカナダミッションの宣教師たち。 その募金の呼びかけに応えて、ワンダイム硬貨をぴかぴかに磨いて差し出した小さな子ども。その小さなひとつひとつが今の私たちの新生病院、そしてワンダイムにつながっています。

 そのことを改めて思い返すと、今こそ、そんな私たちが、苦しみ、悲しみ、困難の中にあるバングラデシュの人たちに、寄り添う『時』ではないかと思っています。

ワンダイム

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