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認定・特定看護師の組織的な育成

更新日:2017/11/10

法人看護局理念への原点回帰

 病院にとって大切な看護師・介護士をどう確保し、どう育てていくのか。多くの病院が同じ課題に直面する中、新生病院は2012年の給与改善や院内保育所の設置などにより、これまで苦しんでいた人材確保に道が開け、マンパワーの充足がされていきました。
 次はいかにして今いる貴重な人材を「人財」に変容させていくか。この疑問に向き合ったとき、立ち帰るところは法人看護局の理念でした。

 患者さんにとって一番身近な存在としてその思いに寄り添えるか。住み慣れた地域でその人らしい生活が送れるようはたらきかけられるか。法人看護局理念を実現するためには、どうしても個々のレベルアップが必要不可欠となりました。

結核療養所時代の看護のありかた

 ここで刻は80年以上前に遡り、結核療養所時代の看護に触れてみたいと思います。「亡国病」とまで恐れられた結核の療養は、当時、安静・栄養・大気が三大原則でありました。看護師は毎日午前午後2回、ベッドをベランダへ搬出し、週に2度のスポンジバスではコミュニケーションを取りながら、温かいお湯で患者さんの全身を清めていきました。そこには人間本来の自然治癒力を高める、心身両面からの「ナーシング」の実践があったと言われています。

 ではこういった看護の実践がなぜ成されていったのでしょうか。その答えは看護師の教育にあります。当時、看護師の地位と教養を高めるため、看護師資格は高等女学校卒業、専門養成所及び学校修業者に限定し、採用後も結核と結核看護学について学ぶ3ヶ月の特別教育コースを受講させました。また、初代総婦長が他の養成所の看護師を対象に、この特別教育を短期プログラムで実施しました。その結果、療養所には優秀な看護師が揃い、研修生や見学者が後を絶たなかったといいます。
 初代総婦長のミスブッチャー、第二代総婦長のミス・パウルといった指導者の思いと紡いだ歴史は、現在の法人看護局理念の礎となり、私たちが目指し実現すべきものとなっています。

ミスブッチャー

ミスパウル

法人看護局の教育・研修について

 法人看護局では、一人ひとりが意識を持ってキャリア開発することで、看護・介護の質や向上を図り、目標を持って働き続けられることを目的とする「教育研修ラダー」「看護部育成ラダー」に基づき教育・研修を実施しています。実施は法人看護局教育部が中心となり、1年を通じた新人教育をはじめ、全体での集合研修、管理職研修により、新人から管理職まで段階に応じたレベルアップを図っています。しかし、医療情勢が刻々と変化する中、さらなる看護・介護の質向上が求められ、まだまだ個々がレベルアップしていかなければならないと感じる日々でした。そして、看護のスペシャリストの存在こそが新生病院グループ全体の鍵を握ると確信し、次の一手を講じることが急務となりました。

認定・特定看護師育成制度

 法人看護局理念を実現するため、看護のスペシャリストを組織的に育成する1つの方策を固めました。それが「認定・特定看護師育成制度」です。
 この制度は「新生病院グループの看護職員が専門職としての能力を向上させ、当法人での勤務を介して社会に貢献できる認定資格を取得するための支援」を目的として制定したものです。在籍職員に限らず、これから新生病院で資格を取得して働きたいという看護師の方も対象にした制度のため、院内・院外問わず、資格取得に意欲ある看護師を全力でバックアップします。
 資格取得には金額面での負担が特に大きいため、奨学金として経済的支援を行っています。資格取得のために休職している期間、基本給相当額、受講に係る学費、住宅費、通学費等を支給します。たとえば、経験年数10年、30代女性看護師で約330万円の奨学金支給がされます。その他詳しくは「認定・特定看護師育成制度」をご覧ください。
 新生病院はケアミックス病院ならではと言えますが、一般病棟、療養病棟、回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟と4つの病棟を有するため、自分の専門性を高めるためのフィールドが幅広くあります。また、グループ法人であるNPO法人パウル会においては、訪問看護や介護施設もあり、医療機関ではない場所での成長も望めます。 新生病院の草創期を支えた先人たちのように、看護・介護のスペシャリストを目指す方を私たちは求めています。そしてその方がスペシャリストになって活躍できる環境を整え、一人ひとりが新生病院グループの魅力ある人財となっていくことが何よりの願いです。