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ルカによる福音書 18:7

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神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか
ルカによる福音書 18:7


     

 11月1日の諸聖徒日の前後は、教会では逝去者を覚えてお祈りする時をもちます。 新生礼拝堂では今年から初めての試みですけれども10月20日の主日に説教の後レクイエムも お捧げすることにいたしました。レクイエムは、いまこの世に残る私たちと天国へと旅立たれた方々と共に、 一緒になって聴く音楽です。私たちはこの世に残り、天国へ旅立たれた方々とは離-れ離れとなり、 別れを体験しました。そして、もし、今大きな恵みがあるのであれば、 あえて勇気を持って言うことですけれども、「別れは恵みである」と言いたいと思います。 別れがどんなにつらいか、不安か、知らない人はいないはずです。

別れにつらさを感じているのは、この世に残る私たちだけではなく、天国にいる方々も同じであるということです。 けっして、天国でのんびりしていて、「この世にいる私たちのことは忘れましたよ」なんてことはないと思います。 天国で私たちと同じように別れのつらさを感じながら、 私たちの先輩たちは「別れは恵みである」であると知っていると思います。 神さまが、別れを通して、なにかすばらしいことをなさっておられます。 そのような信仰で言うなら、別れを知る人とは「特別に選ばれた人たち」ではないでしょうか。 本日の福音書でイエス様は「昼も夜も叫び求めている」人のことを「選ばれた人」と言っておられます。 別れのつらさを知り「昼も夜も叫び求めて」いればいるほど、そんな「選び」はしないでくれと 正直なところ言いたくなりますけども、夜も昼も叫び求めている人のことを、 イエス様は「選ばれた人」と、はっきりそう語られました。 別れとは、神さまが特別にその愛と憐れみのうちに、神様の御心のうちに選んだという 出来事であると思います。私たちが、別れに選ばれたときに、泣いて、 それから顔を上げて「神さま、あなたの御心を信じます」と言うときであると思います。 レクイエムを聴くのと同様に、お祈りも別れを経験したこの世に残る私たちだけ のものではありません。天国に旅立った人々と一緒にお祈りしています。そして、 神様が別れを通して教えてくださる、別れてもなお残るこの世と天国の間で交わされる愛を、 私たちが深く悟る恵みのときです。神さまのなされる神秘なみ業に感謝と賛美を捧げたいと思います。

<新生礼拝堂牧師 司祭 ヨセフ石田雅嗣>


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