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小布施日和

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チャプレンからのメッセージ

「キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。 」
コロサイの信徒への手紙 3章15節




小さな喜び、大きな感謝

新生病院の業務の一つとして、「総合案内」というものがあります。
総合案内は、入口から入ってすぐの場所に立ち、受付の案内、身体の不自由な方々へのお手伝い、お問い合わせ、面会に来た方へのご案内、転院などで入院される方々を病棟へ連絡し対応すること、などが主な役割です。待合室で長く待っている方がいれば、担当者に連絡をして繋げたり、泣いている子どもがいたら声を掛けたり、余裕がある時には植木鉢にお水をあげたり、何でもします。
私は月に1、2回総合案内をしていて、今日も朝9時から12時まで午前中だけの総合案内として勤めました。

今日、こんな経験がありました。

高齢の患者さんが転院のため、娘さんが運転をするお車で来院されました。玄関に車が着くと、私は車イスを持っていき、病棟の看護師が来るまでの間、お荷物も多かったために付き添っていました。 病棟の看護師が迎えに来た時は、まだ娘さんが車を停めに行ったまま帰って来ていませんでした。患者さんは待合にいる間、娘さんを待って一緒に病棟へ行きたいとおっしゃっていたので、病棟の看護師はお荷物を先に病室に運んでくれました。
娘さんが駐車場から戻り、受付で手続きを済ませるまでの間、私に対して今まで元気だったのに転んで足をケガし手術したこと、これからリハビリをすることをお話してくださいました。
患者さんは、病棟の看護師が再び帰って来るまで付き添っている私と、汗を流している娘さんを見て、「良い病院じゃない」とのお言葉。そして、続く娘さんからも「だからここを選んで来たのよ?」と嬉しいお言葉がありました。

総合案内をしながら出会う方々との言葉によって、心が和み温まります。
転院は小さな引っ越しの様に大変なのに、受付の親切さ、病棟の看護師の親切さによって、慣れない病院であるにも関わらず安心して入院の初日を迎えることが出来て、本当に良かったと思います。このような小さな出会いや、入院期間中のリハビリを経て、ご家族が安心して過ごせる日常の生活に戻れますことを心から願います。主に感謝。

<新生礼拝堂副牧師 司祭 フィデス金善姫>