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小布施日和

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チャプレンからのメッセージ

わたしたちの罪を赦してください。わたしたちも自分に罪のある人を赦しましたように
ヨハネによる福音書 15:05

     

 「祈りの力は科学的にも立証できる。アメリカでは祈りの力を科学的に検証する動きが広まっている」と言われていて、 ハーバード大学など超一流の大学の研究結果でもあるそうです。 本当に、祈って治るのかというのは、圧倒的な効果があると言われています。 それは、脳のリラクゼーション反応と名付けられているようで、熱心に真剣に祈れば祈るほど治癒効果があり、 手術後に合併症が起こらない割合が増えていくそうです。確かに、私達は自分でも知らずに手を患部に当てたりするとか、 無意識に神や仏に真剣に祈ったりっていうことで癒そうとして、祈りの効果を本能的に知っているわけです。 ある科学者は「調べれば調べるほど、私達の脳の中にストレスがあったり病気になったりした時に 生き延びていくための特別な恵みのプログラムを、神様が備えてくださっていたとしか思えない。 それが祈りだ」というようなことを言っています。神様があらかじめ私達が本当につらい 思いから救われていくプログラムを用意したということです。学校では「生物は酸素が必要」と説明されますが、 「空気を吸わなければ生きていけない」なんていうのはみんな知っていたことです。 同じようにもともと「祈り」がなければ生きていけないと分かっていたことを 科学的に少し説明しているだけなのかもしれません。  
 イエス様はどのように祈ったらよいかわからない私たちに、上記のように、 「わたしたちの罪を赦してください。わたしたちも自分に罪のある人を赦しましたように」 と祈るように教えてくださいました。

人間は、潜在意識(無意識)が90%?95%を占め、潜在意識は、 「自分」と「他人」の区別ができないそうです。ですから、 自分に対して罪のある人を「許せない」、「仕返ししてやる」、「徹底的に攻撃する」と思っていると、 無意識のなかでは、「自分」と「他人」が区別できませんから、 「自分」に対して、「許せない」、「仕返ししてやる」、「徹底的に攻撃する」と思って、 「自分」に対して相当なダメージを与えてしまうそうです。それは、自分の罪を許せずに、 徹底的に攻撃して自分を追い込んでいくことと同じだということです。今、 科学的に立証しようとしている、このような「潜在意識は、自分と他人の区別ができない」ということを、 2000年前にイエス様は、すでに知っておられたのではないでしょうか。 ですから、私たちに、このような正しい祈り方を教えてくださったのであると思います。

<新生礼拝堂牧師 司祭 ヨセフ石田雅嗣>